今手にしている幸せに感謝しています!

H・Mさん1982年生まれ、福井県春江町在住。
大学卒業を機に入校する。アトピーと真剣に向き合い、完全に治そうと決心する。現在は大好きな沖縄で生活することを目標に活動中。

「今は、普通に朝布団からスッと出ることができて、食べ物をおいしく食べることができて、日中気持ちよく体を動かすことができて、お風呂に入ることが気持ちよく感じることができて、夜眠る事の心地良さを実感できて、とても幸せです。」

入校時の記述

私は赤ちゃんの頃からアトピーで、ステロイドも日常使いで二十二年間使ってきました。 私の場合は、ステロイドが効かなくなったわけでも、副作用が出たわけでもないのですが、ステロイドでアトピーが治ることはまずありえないことがわかっていたので、二十二年間付き合ってきたアトピーとおさらばしようと思い、丁度大学四年生で時間が空いたことと、社会人になる前にアトピーを治そうと決心し、ステロイドを昨年の八月に使うのを止めました。最初は症状がひどくなりました。そして、ほぼ一ヵ月間は寝たきりで、ほとんど家の外に出ない生活を送りました。「そこまでしてステロイドを止める意味がわからない」と家族からも友人達からも理解してもらえませんでした。回復の様子はみられず、毎日が生き地獄だ と思っていました。その頃の日記には「発作のように襲ってくるかゆみ、全身の神経がやられるチクチクとした痛み、不快感の体中の汁、一日眠れて二時間、常 に緊張状態にある体のこわばり、コリ、頭痛。血や汁のにおい、毎日剥がれ落ちていく皮膚に、言い出したらキリがないほどの苦痛に、気が狂いそうになる」と 書かれています。その間、内臓の調子も悪くなる一方でした。体の冷えや胃腸の不調、そして生理も止まりました。軽く呼吸が荒くなるときもあり、その時にア トピーは皮膚だけの問題じゃあないことに初めて気が付きました。体の中からたくさんの問題を抱えていることを体で実感しました。同時にステロイドという薬 がとても怖くなりました。しかし、アトピーを改善させる術がわからず、一人でてんてこまいしました。いろんな商品を見たり、いろんな場所へ行ったりしまし た。お金もたくさん使いました。食事も肉や魚など動物性のものや、砂糖を避けたり、有機野菜や無農薬と言われているものを食べたりしていましたが、アトピーが改善されることはありませんでした。決まっていた就職に、体が間に合いそうになかったので、最後にメダカの学校に来させていただきました。

メダカの学校卒業時の記述

キレイになりました。ある日からピタッと体から 出る汁が止まり、そこからどんどん良くなっていきました。汁が体から出ないということは、私にとってとてもとても大きな変化でした。何ヶ月も体の汁に苦し められてきたのが、スッーと楽になりました。必死で体中をかきむしったり、かゆみで夜中じゅう眠れないということもなくなりました。真っ黒になってしまった体も少しづつ白くなってきました。一番体が辛かった時のことを想うと今はとても幸せです。普通に朝布団からスッと出ることができて、食べ物をおいしく食べることができて、日中気持ちよく体を動かすことができて、お風呂に入ることが気持ちよく感じることができて、夜眠る事の心地良さを実感できます。この日 常の普通さを、アトピーで苦しんでいた時、心の底から望んでいました。今はその普通の生活の中で幸せを実感しながら日々を送っています。時々当たり前になりつつある今の生活に、ふと辛い時のことを思い返し、今手にしている幸せに感謝をしています。アトピーで苦しんで、必死にてんてこまいしてた時期があり、そして堂場に来て同じ想いを抱えている人達に出会い、先生達にたくさんの教えをもらい、すべての時間を通して、自分が持っているたくさんの幸せに気付くことができました。今ある環境はもちろん幸せだし、当たり前に感じていた今までも、一つ一つのことが幸せなことだったことに気付くことができました
私は体の仕組みとか化学薬品とか難しいことはよくわからないけれど、長い間ここの生活を続けることで、自然に生きることの大切さを体や心で実感すること ができました。毎日おいしい空気を吸って、安心できる食事をし、日中は体を動かし、夜はしっかり体を休めます。そして愛情ある人達と共に生活することで、 本来あるべき生活の重要性を学びました。不自然な生活を人々が続けることで、私達の体にも環境にもガタが出てきます。すべては自分達に帰ってくることだから、自分の体も環境も大切に考えることができたら素晴しいと思います。
私は堂場でアトピーを改善し、体や環境のことを学習するのと同時に、本来あるべき心の姿に気付かさせていただきました。その心は一言では言えないけど、とても根本的なものです。そして辛かった時の状態と今の想いを絶対に忘れずに、これからの生活を送っていこうと思っています。今後ここで学んだことをベースに、しっかり足を地につけて歩んでいきます。